台湾とフィリピンはグローバル市場に対して、異なる戦略的立場を持つ隣 国同士である。台湾はOEM・ODM産業において中心的な位置を占めている。 一方フィリピンは、コスト効率が良く競争力のある労働人口を有していることで知られている。両国はそれぞれ異なる利点、互いの長所を活用し協力関係を結ぶことが可能である。 本論文では、台湾およびフィリピン国民が、両国内の経済を活性化させ、 また相互の国が関わっている産業において優位な位置を占めるために、 どのような方法で互いの国の財産をサポートし、最大限活用しているかに ついて論じていく。 台湾、フィリピン政府それぞれの重要な役割、およびミッシェル・ポータ ーが指摘する相互的要素の観点から、両国間の相互的関係を説明すること ができるだろう。