教授法の一つにケース・メソッド・インストラクションがある。ケース・メソッドの目的は、知恵の開発にある。ケース・メソッドでは、現実の経営現象を記述したケースがまず学生に与えられる。ケースにはニュースや企業での取材に基づいた経営現象が記述されており、学生は自分が当事者として責任ある立場に立っていたら、どのようにその問題を解決しようとするか等を自ら考え、状況を整理・分析し、考えられる解決案を持ってクラスに出席する。クラスでは学生に対して、各自の見解が求められ、その見解の妥当性に対する討論がインストラクターによる指導の下で行われる。このワークショップでは、ケース・メソッドに関心を持つ教員を対象に、ケースを通して学生がどのように学習していくか、そのプロセスを理解していただこうかと考えている