抄録
小売店では、顧客の購買意欲を高め売上を拡大するために、クーポンを提供するケースが多くある。
売上を拡大するためのクーポンの使われ方には、1人の客が買う商品数を増やす、店舗に足を運ぶ客数を増やすといったいくつかの方法が挙げられるが、本発表ではアップセルにより顧客単価を上げることで売上拡大をめざす。
効率的・効果的なクーポン配布を行うためには、目的の商品のクーポンを、どの顧客に提供するかというターゲティング方法が重要な課題である。
SVMによりアップセルする見込みのある顧客を選出するターゲティング手法を提案する。
小売店における購買データ及びクーポンデータを用いて、提案手法の有効性を評価する。