抄録
市場競争において、企業はこれまでにいくつもの主要な競争要因を考えてきた。近年、新たな競争要因としてサービスが注目されている。しかし、サービスは多様な意味を含んでいる。そのため、サービスによる競争優位を獲得する手法は、サービスのフレームワークを明確にしたうえで、戦略的に考えなくてはならない。本研究はサービスによる競争優位を獲得する手法を明らかにするために、まずはサービスのフレームワークとしてソリューション、期待創造、関係校の3つの役割を提示する。これらの3つの役割は、1つの市場提供物に混在するサービスを提供するベネフィットの特徴をもとに分類したものである。