10代から20代の若年層の多くは、日常的にSNSを利用してコミュニケーションを行っている。一方で、10代の利用者は、いじめや事件といった深刻なトラブルに巻き込まれてしまうことも少なくない。こうしたトラブルに対して、学校では、利用禁止や個別対応がなされているが、後手に回ることが多い。SNS利用禁止教育から、リスクに気づき、安全に利用する教育への転換が必要であると考える。そのためには、適切な教材の開発と適切な指導法が必要である。本稿ではマンガ教材と、グループ学習を用いた新たな指導法を提案する。この教材と指導法を用いて、大学生に実験したところ、彼らもこの手法に効果を感じていたことを報告する。