抄録
QMS規格(ISO/IEC 9001:2015)は2015年11月に発行された。これは規格の共通化(MSS)の採用やリスクアセスメント対応の要求をしている。組織では実務レベルでの視点から「意図した成果」の達成のため、「外部及び内部の課題を決定」、基本的な「Plan、Do、Check、Act」のアプローチで統合的な構築・運用や見直し・改善の機会が有機的に得られるように期待されている。ただ、最近の動向として具体的な導入に当たっては分野別QMSの方向性が示唆されていないことが残念である。これらの改訂が組織、企業の客観的測定・評価を確実にし、マネジメントシステムの有効性向上に寄与する考察を試みる