抄録
本研究の目的は、大阪府東大阪の中小企業の工業製品が、地震など災害時にどのような貢献を果たすイノベーションであるのかを示し、現在の製品の普及状況、この製品を導入した東京都世田谷区へのインタビュー調査から普及していくための課題を明らかにする。方法には、非構造化インタビューを用いる。災害で都市ガスが停止したとしても、中小企業I社が製造する装置とプロパンガスボンベがあれば、都市ガスの使用が継続できる。東日本大震災、阪神淡路大震災、新潟県中越地震での貢献の実績がある。地震や火山活動が活発化している日本の現状から、将来の災害に備えるとともに、被災者の日常生活支援・ライフライン復旧への貢献を支えるイノベーションの普及を考察する。