抄録
地方創生の動きの中で地域の社会課題にビジネスの手法を活用して取り組むソーシャルビジネスが注目されている。社会課題の解決にICTを利用することで、これまでにない価値や解決方法を創出することが期待されるが、どのようにエンパワーペントするか明らかになっていない。本研究ではICTを活用したソーシャルビジネスとして、徳島県上勝町で展開されている株式会社いろどりの葉っぱビジネスを取り上げ、ビジネスモデリング手法の一種であるDEMOとインタビュー調査による分析から、ICTがソーシャルビジネスを支える要素として、自動化、役割のシフト、協力者とのマッチング、市場機能(供給量のコントロール)の仮想化という実態を明らかにした。