日本の電子商取引の市場規模とEC化率は常に上昇を続けている.そんな中,市場全体に占める売上高の割合はB2Cサイトが最も高く,厳しい競争環境にある.このような状況下で他サイトとの差別化を図るためには,顧客を惹きつけ,維持するためのロイヤルティが形成されることが重要となるが,その要因については未だ研究が不十分である.よって本研究では,オフラインの顧客ロイヤルティを形成するための要因を,オンラインの特性を考慮し,B2Cサイトに適用可能な要因へと修正し,各要因間の因果関係をモデル化した.また,B2Cサイト利用者を対象に実施したアンケート調査の結果を分析し,モデルの有効性を評価した.