抄録
近年,地球温暖化の影響により,水稲をはじめとする農作物の品質の低下が様々な地域で問題となっている.気候変動に対応するために農業試験研究機関では,生育予測や高温障害予測,栽培管理技術等の研究が行われている.しかし,これらの研究成果を地域で活用できる仕組みがない.そこで本研究では,これらの農業支援技術を組み込み可能な農業気象データの利用基盤システムを開発する.本システムの開発においては,各県の農業支援情報を調査,分析して汎用的に利用可能な機能を洗い出し仕様をまとめた.具体的には,警戒情報の作成に必要な計算式の登録,その計算式に基づく警戒ルールの設定,計算結果の可視化や生産者へリアルタイムに警戒通知ができるシステムを実現した.