抄録
テキストマイニングにPLSA(確率的潜在意味解析)とベイジアンネットワークという2つの人工知能技術を応用した新たな特許文書分析アプローチを適用事例とともにご紹介します。風や空気に関連する約3万件の特許公報の要約文を分析対象とし、PLSAの実行によりその要約内容を数十個のトピックに集約して全体像をシンプルに理解します。またそのトピックを軸として、技術のトレンドを把握したり、各企業の開発動向を可視化して競合分析することで提携戦略や競争戦略を検討します。さらにベイジアンネットワークにより用途と技術の確率的因果関係をモデル化することで、企業が保有する技術の新たな用途展開を検討します。