抄録
数多くの企業において,セル生産方式を導入し,生産効率の向上やリードタイムの短縮など様々なメリットを得られている。一方では,作業者の技能・適性によりセルの生産性がよく変わり,適性の高い作業者の活用が重要である。著者は, セル生産の効率と作業者の適性との関連を調べるために,多数のセル生産実験を設計・実施した。これらの実験では大学生が作業者として実験に参加した。本研究では,作業者として一般社会人40人を雇ってセル生産実験を実施した。作業時間,学習効果などの実験データに基づき,セル生産における大学生と一般社会人との差異を定量的に比較する。