経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
2020年全国研究発表大会
セッションID: 1B1-1
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予稿原稿
残余利益CAPモデルによる競争優位期間と無形資産価値の測定
*小林 秀二
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抄録

本研究の目的は、これまで困難であった競争優位期間と無形資産の価値を測定することである。客観性と実行可能性のある測定方法として、残余利益とCAPを組み合わせたモデルを構築した。

各企業別および480業種の平均CAPで、各ビジネスのサイクル長短、成長性と衰退性も把握できた。また、無形資産、無形資産比、1人当たり無形資産、CAPなど新しい指標を得ることができた。

ROEなどの指標が見逃がす部分を補完できる貢献がある。負の時間という虚の概念を導入したことで高い情報量による分析が可能となった。従来のマクロ集計は、企業特性の正負の数値を相殺し見えにくくしてしまうことを示すことができた。

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