経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
2022年全国研究発表大会
セッションID: 2B-3
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予稿原稿
システム開発時の仕様変更に対する逐次的な意思決定について
ウォーターフォール型とアジャイル型を比較して
*菊井 隆寛
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抄録

本研究では、仕様変更に対する逐次的な意思決定方法を再現し、ウォーターフォール開発とアジャイル開発間の違いについて観察を行った。そのためのアプローチとして、ウォーターフォール型とアジャイル型のモデルを制作し、ユーザニーズの変化が生じた際に、「仕様変更を行うべきか」の意思決定を、強化学習を用いて学習させた。学習後に得られた意思決定方法の違いを観察した結果、ウォーターフォール型では開発過程の後半で仕様変更を行い、また受け入れ回数が少ない傾向が得られた。一方、アジャイル型では開発過程の比較的前半で仕様変更を行い、受け入れ回数も多い傾向が得られた。このことから、開発手法に応じて、仕様変更に対する対応方法を変える必要性が示唆された。

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© 2023 一般社団法人経営情報学会
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