看護教育学研究
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原著
看護学生が効果的であると知覚するオリエンテーション
― 実習環境への適応促進に向けて ―
上坂 唯子舟島 なをみ
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2023 年 32 巻 1 号 p. 25-37

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抄録

本研究の目的は、看護学実習において学生が効果的であると知覚するオリエンテーションの全容を明らかにし、学生の実習環境への適応を促進するオリエンテーションのあり方への示唆を得ることである。全国に所在する看護基礎教育機関に在籍し、病院における実習の経験を持つ学生、または卒業後3年未満の看護師1,908名を対象に、効果的なオリエンテーションを問う自由回答式質問を含む質問紙を用いた調査を行った。回収された質問紙は549部(回収率29%)であった。効果的なオリエンテーションがあったと回答した対象者323名のうち、自由回答式質問に回答した316名の記述を、Berelson, B.の方法論を参考にした看護教育学における内容分析に従い分析した。結果は、【物品の保管場所、使用方法を説明するとともに学生の使用が許可されている物品を特定する】等、学生が効果的であると知覚するオリエンテーションを表す30カテゴリを明らかにした。Scott, W.A.の式に基づくカテゴリへの分類の一致率は80%以上であり、カテゴリが信頼性を確保していることを示した。また、30カテゴリから、学生の実習環境適応促進に役立つオリエンテーションの実現に向け、学生の立場を考慮しオリエンテーション内容を精選する等、8項目を実施する必要性が示唆された。

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© 2023 日本看護教育学学会
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