スポーツ精神医学
Online ISSN : 2436-1135
Print ISSN : 1349-4929
症例報告
精神疾患患者に対する運動習慣定着を目指した個別的アプローチ方法の一考察
日田 綾香諸江 健二山本 勝昭
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ジャーナル オープンアクセス

2012 年 9 巻 p. 90-94

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抄録

近年、精神疾患患者のスポーツ活動はQOLの向上に寄与することが報告され、精神疾患患者スポーツ振興は全国的な取り組みへと発展しつつある。また健康を保持・増進するには、健康に好ましい運動や生活行動を習慣化することが求められる。しかし国民の3分の2が運動習慣を身に付けていないのが現状であり、健常者であっても定期的、継続的な運動習慣を身につけるのは困難な状況にある。従って本研究は、運動習慣定着化を目指したアプローチ方法を検討していくことを目的とした。対象者は精神科クリニックショートケアに参加するA氏(29歳 男性 強迫神経症)とB氏(27歳 女性 境界性パーソナリィ障害)である。6ヶ月間、日常生活において有酸素運動を中心とした運動介入を行った。結果、体力の向上と歩数の増加がみられ、これを患者個別の生活に照らし合わせ詳細に検討したところ、生活に運動を取り入れていることが確認された。この研究から、運動継続を可能にするためには運動を媒介とした治療者と患者との個別的な信頼関係づくりが重要であることが示唆された。

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© 2012 日本スポーツ精神医学会
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