システム農学
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水田より発生する流出負荷量の推定
川島 博之津村 昭人木方 展治佐藤 美穂茅原 一之山崎 慎一
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1998 年 14 巻 1 号 p. 1-5

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抄録

つくば市にある水田にて測定させたデータを用い、水田より発生する汚濁負荷量を推定した。観測は1984年4月から1986年9月にかけて行われた。水田より発生する負荷は降雨時において急増した。この傾向は窒素負荷において著しい。一年間に発生する負荷の半分以上が降雨のあった3日間に流出していた。降雨時も含めた水田よりの汚濁負荷はCOD:51.3[kg ha-1 y-1]、窒素:56.4[kg ha-1 y-1]、リン:1.3[kg ha-1 y-1]、と推定される。降雨時に窒素負荷が急増する傾向が著しいので、晴天時の測定のみでは、負荷を下方に見積もることになる。

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© 1998 システム農学会
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