システム農学
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休耕田土壌・植生ポットによる硝酸態窒素除去
一浸透方式と表面流方式の違い、 植生の有無の影響一
川西 琢也林 良茂戸田 任重川島 博之
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2000 年 16 巻 1 号 p. 79-82

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抄録
休耕田から採取した土壌、 植生を用いた湛水ポット実験において、浸透方式と表面流方式の違い、 植生の 有無により硝酸態窒素の除去速度がどのように変わるか検討した。 平均地温、水温27℃前後、 供給水量約0.1m d-1で、植生のある場合に浸透方式で0.77~0.92g-N m-2 d-1、表面流方式で0.40~0.57g-N m-2 d-1の除去速度が得られた。 植生のない場合の除去速度は、浸透方式で0.40g-N m-2 d-1、表面流方式で 0.31g-N m-2 d-1であった。 浸透方式において植生の影響が大きく、植生のある場合、植物根圏において、植物根、土壌からの有機物の供給が硝酸態窒素の除去を促進したと考えられる。
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© 2000 システム農学会
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