システム農学
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研究論文
システムダイナミックスによる中国・遼寧省の食料需給モデル構築事例
許 怡矢部 和弘杉本 隆重
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2006 年 22 巻 1 号 p. 49-57

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抄録
中国・遼寧省は、吉林省、黒龍江省と並び中国の穀倉地帯として有名であり、日本、韓国などの近隣諸国へ食料を輸出するには極めて優位な地理状況にある。そこで本研究では、遼寧省の食料生産・消費の現状からシステムダイナミックス手法を用いて食料需給モデルの構築を行った。構築した食料需給モデルに1978年から2000年までのデータを用いてモデル値と実測値との検証を試みた結果、両者はよく一致した。次に、経済成長の状況を3レベル設定して、食料需給モデルに適用し、2010年までの食料生産量・消費量の関係を求め、食料の輸出可能な推定量を算出した。シミュレーションの結果、穀物、野菜ともに生産量、自給率が向上し、輸出可能量は2010年には2000年の約2倍にまで増加することが明らかとなった。
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© 2006 システム農学会
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