システム農学
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招待論文
リモートセンシング技術を用いた環境評価、災害把握、防災の試み
岡本 勝男
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2007 年 23 巻 2 号 p. 119-126

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抄録

気候変動は、異常気象を増加させる可能性を秘めている。異常気象は、自然災害を引き起こし、人間の生命と農業生産に大きな影響を及ぼす。リモートセンシング技術は、地上観測が不可能または困難な場所で、迅速にデータを収集することを可能にした。そこで、衛星リモートセンシングに基づく観測と予測手法に注目し、環境パラメータの推定と自然災害の検出および予測手法を概観する。本稿で扱うのは、環境評価、災害把握、防災である。環境評価は、動物生態学から大陸規模の砂漠化評価までを含んでいる。災害把握は、火災と火山活動、土壌浸食、水害、旱魃、塩害を含む。これからは、リモートセンシング技術と地理情報システム(GIS)、行政システムを組みあわせて、いかに効果的に災害を予測し、実際に災害が起こる前に、いかにしてその被害を防ぐか、という段階に来ている。

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© 2007 システム農学会
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