中山間地を対象地域として、局所風況予測システムLAWEPSを用いて風況シミュレーションを行い、台風0423号時のアメダス地点とパイプハウス地点における風速を推定した。その結果、アメダス地点の最大推定風速はアメダスの最大風速と一致していた。また、パイプハウス地点の最大推定風速は最大推定風速別に求めたパイプハウスの被害率(全棟数に対する被害棟数の比率)と良く対応していた。これらのことから、LAWEPSによりパイプハウス地点における最大風速を概略的に推定できると結論した。この最大風速の推定値は、パイプハウスの強風被害調査において、パイプ構造、被覆フィルム、立地条件等の被害要因の分析に活用できる。