日本食品科学工学会誌
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大麦麹と耐塩性微生物を用いて調製したシロサケ魚醤油の開発
吉川 修司田中 彰錦織 孝史太田 智樹
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2006 年 53 巻 5 号 p. 281-286

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抄録
シロサケ(O. keta)を素材として,大麦麹と耐塩性微生物(Z. rouxii, C. versatilisおよびT. halophilus)を添加した魚醤油を開発し,以下の結果を得た.
(1)大麦麹と耐塩性微生物スターターの添加によって,発酵当初(6日間)で諸味の急激なpHの低下がみられた.
(2)製品にはエタノールが含まれており,添加した酵母によるアルコール発酵が認められた.
(3)呈味性の有機酸は乳酸と酢酸およびピログルタミン酸であったが,大豆濃口醤油やナンプラよりもそれらの含有量が低かった.
(4)遊離アミノ酸はナンプラおよび大豆濃口醤油に比べ,アスパラギン酸,グリシン,リジンの含量が多く,ナンプラと大豆濃口醤油にはないアンセリンが含まれていた.
(5)官能評価では,開発した製品は魚臭さがナンプラに比べて少なく,醤油様の香りが付与されていた.
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© 2006 日本食品科学工学会

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