The Journal of JASTRO
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CASE REPORT
塩化ストロンチウム-89投与後に大腿骨頸部病的骨折を受傷し,骨頭置換術を施行した,乳癌骨転移の 1 例
木谷 哲吉村 真奈新保 宗史山田 崇裕本田 憲業
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2009 年 21 巻 3 号 p. 155-158

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抄録
今回われわれは,疼痛緩和目的に,塩化ストロンチウム-89(Sr-89)を投与した後に大腿骨頸部病的骨折を受傷し,投与81日後に大腿骨頭置換術を施行した乳癌多発骨転移の症例を経験したので,報告する.手術施行にあたっては,事前に放射線量を推定し,Sr-89を含む骨からの被ばくを減らすため,十分な注意を払った.術前に推定した線量ならびに,線量計を用いて計測した線量は,ともに線量限度に比べ,低値であった.今回のわれわれの報告は,今後の同様の症例に対し,参考になる報告であると考えられる.
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© 2009 日本放射線腫瘍学会
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