The Journal of JASTRO
Online ISSN : 1881-9885
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I. I.-DR画像を用いたRALSにおける線源位置決めシステムの構築
RALS位置決め画像におけるI. I.-DR画像利用の問題と対策
源 貴裕小田 雅彦中江 保夫上紺屋 憲彦中尾 宣夫
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2003 年 15 巻 1 号 p. 9-16

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抄録
RALSでは患者体内に挿入する密封線源の位置を取得するため, 2方向から撮影された模擬線源のX線フィルム像から3次元的な線源位置を再構成する方法が用いられている. この線源位置再構成には数種の方法があるが, いずれにおいても幾何学的精笈が線源座標位置そして線量分布の評価に大きく影響する. 最近ではRALSにおいて透視による位置確認や回転機構を有するなど取り扱いの簡便さからCアーム装置を使用している施設も少なくない. しかしながら, Cアーム装置を使用したI. I.-DR画像を用いる場合, 機械的な精度やI. I. の蛍光面による歪みが生じる.そのためRALS位置決め画像においてI. I.-DR画像は用いられず, Film撮影に依存している.
そこでわれわれは, Cアーム装置の簡便性およびデジタル画像の特性を坐かしつつ, I. I.-DR画像に婦する歪み補正を行ったRALS位置決めシステムを構築した. それにより線源位置座標の再構成精度を1mm以内に保ち, 尚且つ作業の簡素化, 治療時間の短縮が図れた.
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© 1994 The Japanese Society for Therapeutic Radiology and Oncology
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