The Journal of JASTRO
Online ISSN : 1881-9885
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MULTIPLE PRIMARY MALIGNANT NEOPLASMS IN CASES OF ESOPHAGEAL CANCER
栗栖 孝一菱川 良夫谷口 緑上紺屋 憲彦三浦 貴士
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1990 年 2 巻 1 号 p. 27-31

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抄録
兵庫医科大学放射線科において1980年5月から1989年6月までに登録された食道癌患者355 例のうち31例 (8.7%) に重複癌が認められた. 重複臓器としては, 同じ消化器癌の胃癌15例, 大腸癌6例が全体の66%を占め, 次いで頭頚部癌5例であった. 異時性は18部位で, うち他癌先行は16部位であった. 同時性は14部位であった. 今後食道癌の予後改善とともに重複癌はますます増加してくるものと考えられ, 特に長期生存例においては重複癌の発生を念頭においた経過観察が行なわなければならない.
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© 1994 The Japanese Society for Therapeutic Radiology and Oncology
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