支援工学理学療法学会誌
Online ISSN : 2436-6951
原著
臨床家による長下肢装具作製の是非の判断を予測する客観的因子
大鹿 糠徹阿部 浩明辻本 直秀関 崇志
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2024 年 3 巻 2 号 p. 111-121

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抄録

目的】本人用の長下肢装具(Knee-Ankle-Foot Orthosis;以下、KAFO)作製の是非を判断する明確な基準は不明である。本研究の目的は、急性期脳卒中者に対するKAFO作製の是非の判断に関連する因子を調査し、臨床家が総合的に判断した結果を予測することが可能な客観的因子を明らかにすることである。

方法】対象は歩行に際しKAFOが必要であった急性期の脳卒中患者249名である。KAFO作製が必要と判断された群と不要と判断された2群間における調査項目を単変量解析にて比較し、その上で、KAFO作製の是非の判断を従属変数としたロジスティック回帰分析を行った。

結果】下肢Brunnstrom Recovery Stage、麻痺側下肢支持性、下肢触覚、Scale for Contraversive Pushingが関連因子として抽出された。

結論】臨床家はKAFOの作製の是非を判断する際に下肢運動機能、麻痺側下肢支持性、下肢感覚障害、pusher現象の重症度を重要視して総合的に判断しているものと思われた。

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© 2024 日本支援工学理学療法学会
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