抄録
本企画セッションの総括として、テレワーク研究の課題と関西におけるテレワーク研究の方向感について私論を述べることにしたい。具体的には、本学会のウェブサイトに掲載されている「テレワークとは、情報通信手段を業務活動、ことに就労形態に取り入れることにより、その空間的束縛からの解放を図ること」と「テレワークが本当に場所からの束縛からの解放を促し、経済社会活動の発展と、人間のより自由な生活を両立させる道具として有用であるためには、テレワークのあり方をめぐり、多面的な研究が行われ、経験が評価され、望ましいあり方が提案されていく必要があります」という学会の目的を再検討することで、関西のテレワーク研究のアジェンダを明らかにしていきたい。