2013 年 2013 巻 23 号 p. 67-74
世界規模での経済環境の変革期において,日本企業の経営手法やグローバル戦略が激しく変化しており,それに相まって日本の職業会計人に求められる提供業務の多様化,新たなサービススタイルが求められている。
日本の職業会計人組織や個々人は,会計・監査分野以外の能力要件として,グローバル対応力や多様なビジネススキルを身に付け,こういった潮流に対応していくことや,欧米ではすでに実務となっている新たなサービス提供スタイルとしてのオフショア化,シェアードサービス化などへも柔軟に取り組んでいくことが必要である。
職業会計人がこのような能力要件を身につけるためには,高等教育機関による「資格取得前教育」の変革も検討していくべきである。