風環境評価における基準風適用性をみるため、気象庁MSM-GPV予報値について、ウィンドプロファイラーの風速データと比較を行い、その統計的特性を検証した。地上400mにおけるMSM-GPVの1時間毎の風速予報値は同時刻のウィンドプロファイラーの風観測データと比べて、バラツキはあるものの、比較的高い相関を示すことが分かった。また、風向の発生頻度についてもGPVの予測値は、各地点の風向の基本的な特徴をよく捉えている。年間統計的な取り扱いの範囲においては、MSM-GPVは上空風観測記録と概ね良好な対応を示した。