p. 179-180
非常用発電機の運転により高温かつ汚染物質を高濃度に含むガスが建物周辺で排気される。定期的な試験運転が行われるため、日常的に市街地内で人や建物が高温度・高汚染物質濃度の排気ガスに晒される安全・健康リスクが高まっている。本研究では、風洞実験による低密度ガス(Light)および環境空気と等密度なガス(Neutral)の拡散実験を行い、濃度の平均値や変動の強さ、ピーク値などを比較し、高温排気ガスの拡散性状を検討した。平均濃度では、後流域での逆流のため風下壁近くで両方のケースで高濃度が見られた。浮力により、LightガスはNeutralガスに比べて比較的低い濃度を示したが、濃度変動強度と最大濃度比が同程度であった。