p. 187-188
付加物を有する物体まわりの流れを数値流解析で直接的に扱う際,特にその形状が曲線や曲面である場合には,形状近似誤差が結果に影響を及ぼさないように,付加物周辺を局所的に細かく解像した解析メッシュが必要となる.一方で,近年Hughesらにより提案されたアイソジオメトリック解析法は,CADの形状表現に用いられるスプライン関数を有限要素解析の基底関数に採用することで,形状近似誤差を排除し,僅かな要素数でも厳密な形状表現が可能になる.本研究では,アイソジオメトリック流体解析法を構築するとともに,その検証のため,付加物を有する円柱まわりの解析を行い,付加物の有無により流れに若干の差異が生じることを確認した.