日本鳥類標識協会誌
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一般論文
南アルプス南部(赤石山脈)におけるライチョウLagopus mutus japonicusの標識調査
朝倉 俊治増田 章二近藤 多美子堀田 昌伸
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2011 年 23 巻 2 号 p. 47-54

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抄録
2007年6月~12月の19日間,2008年6月~7月の10日間,南アルプス南部のイザルガ岳周辺から聖岳にかけての稜線部(約10km)で,ライチョウLagopus mutus japonicusの環境省鳥類標識調査及び標識個体の再確認調査をおこなった.なわばりを所有する雄成鳥5個体,雌成鳥3個体,そして,幼鳥1個体の計9個体を捕獲し,8個体に標識を行った.放鳥後,野外で再確認された本調査による標識個体は5個体であり,そのうち3個体はほぼ1年経過した後に確認された.我々の調査地域と同じ地域で,2005年に信州大学の中村浩志氏等によって標識された雄成鳥7個体と雌成鳥3個体のうち,今回の調査で雄2個体と雌1個体が確認された.いずれも放鳥場所あるいはその周辺と思われる場所での確認であった.
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© 2011 日本鳥類標識協会
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