行動経済学
Online ISSN : 2185-3568
第5回大会プロシーディングス
テイスティング方法がコーラの選好に与える影響
山田 歩福田 玄明鮫島 和行清河 幸子南條 貴紀植田 一博野場 重都鰐川 彰
著者情報
ジャーナル フリー

4 巻 (2011) p. 129-132

詳細
PDFをダウンロード (238K) 発行機関連絡先
抄録

本研究では,テイスティングの際に,好き嫌いの理由を意識的に分析することが,サンプルへの選好に与える影響を検討した.参加者は,好きな理由を分析するか,嫌いな理由を分析するか,もしくは分析せずにPepsiとCokeを試飲し,それらの好みを判断した.その結果,分析をしなかった参加者はPepsiよりCokeを好む傾向があったが,好きな理由を分析した参加者はPepsiへの選好を強めることが確認された.嫌いな理由を分析した参加者は,PepsiとCokeに示す好みに違いがなくなった.また,好きな理由についてはPepsiはCokeより記述しやすいと判断されたが,嫌いな理由については両者に違いがなかった.これらの結果は,意識的に味の好き嫌いを分析するテイスティング場面では,直感的な評価と異なる結果をもたらすこと,また,サンプルの理由の記述しやすさがそうした評価の変動を増減させていることを示唆する.

著者関連情報
© 2011 行動経済学会
前の記事 次の記事

閲覧履歴
feedback
Top