日本気管食道科学会会報
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特集1 シンポジウム1:気管・食道狭窄に対するステント治療
気道狭窄における複数個のステント留置(combination stenting)
宮澤 輝臣岩本 康男宮津 由香
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2001 年 52 巻 2 号 p. 88-92

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抄録

それぞれの特殊な状況に応じて一番適したステントを選択することが要求される。
ときに新たに同種または異種の気道ステントの挿入・留置が必要となることがある。
1991年6月から2000年6月までに当院にて,致死的気道狭窄で同種または異種の複数個のステント留置(combination stenting)を緊急に必要とされたのは24例であった。全症例の88%において,複数個のステント留置により呼吸困難の改善が認められた。
combination stentingは,広範囲気道狭窄,長い気道狭窄,両側気道狭窄や気管・気管支瘻を合併した例など,特に複雑な気道狭窄の呼吸困難を改善するために有用であった。

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