日本気管食道科学会会報
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原著
声帯内自家脂肪注入術後の長期観察
鶴田 至宏長谷川 太郎清水 智之小川 佳伸
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2002 年 53 巻 1 号 p. 6-12

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抄録
1993年から当科では喉頭麻痺声帯に対して,声帯の体積を増やす注入材として自家脂肪を用いている。われわれの方法で移植自家脂肪が長期にわたって生着しているかどうかを確かめるために,移植自家脂肪の長期観察を行った。
対象は10名の片側喉頭麻痺患者で,うち2名はCT画像による評価を行った。全例で最長発声持続時間が延長し(平均時間4.9秒→13.6秒),CTで評価した2例では46カ月,55カ月の後でも注入部位に脂肪組織の存在が確認された。
以上の結果から,自家脂肪組織は採取や注入時に損傷を受けなければ声帯内で生着可能であることが示された。
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