日本気管食道科学会会報
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症例報告
経皮的エタノール注入療法にて制御不良のため手術治療を行った腎性上皮小体機能亢進症例
渡辺 太志山本 悦生篠原 尚吾田辺 牧人藤原 敬三菊地 正弘
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2002 年 53 巻 4 号 p. 362-366

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抄録
頻回の経皮的エタノール注入療法(PEIT)にても制御不良のため,手術治療を施行した腎性上皮小体機能亢進症の1例を報告した。症例は52歳,女性。腎性上皮小体機能亢進症に対して近医で数度のPEITを施行されたが,コントロール不良のため精査加療目的にて当科を受診した。治療は上皮小体全摘術および前腕移植術を施行した。術中所見では,上皮小体は右上腺を除く3腺が周囲組織と高度に癒着しており,手術操作は困難であった。病理組織検査ではPEITを施行されていた2腺のうち,右下腺で腺内に結合組織の増生を認めたが,左下腺では変性所見は認めなかった。術後,反回神経麻痺などの合併症は認められず,経過良好にて退院となった。術後上皮小体機能は正常化し,1年6カ月が経過した現在再発は認めていない。
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