日本気管食道科学会会報
Online ISSN : 1880-6848
Print ISSN : 0029-0645
ISSN-L : 0029-0645
症例報告
長期気管カニューレ留置により気管腕頭動脈瘻を生じた1症例
下麥 哲也西元 謙吾出口 浩二松根 彰志井畔 能文坂田 隆造黒野 祐一
著者情報
ジャーナル 認証あり

2002 年 53 巻 6 号 p. 484-488

詳細
抄録
長期気管カニューレ留置により気管腕頭動脈瘻を生じた1症例を報告した。
症例は神経セロイドリポフスチノーシスを基礎疾患に持つ19歳女性で,呼吸不全に対し気管切開が施行されている。気管切開後3カ月目に,気管切開孔より大量に出血し,当科を受診した。造影CT,血管造影から気管腕頭動脈瘻と診断し,瘻孔閉鎖術,腕頭動脈切除術,自家静脈による血管再建術を施行したが,心不全で死亡した。
気管腕頭動脈瘻は気管切開後の致命的な合併症の一つである。本症は救命率が極めて低いことから気管切開患者の術後管理はより注意深く慎重に行い,その発症予防につとめることが必要である。
著者関連情報
© 2002 特定非営利活動法人 日本気管食道科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top