2025 年 76 巻 1 号 p. 7-11
気管支平滑筋腫は稀な良性腫瘍で,近年内視鏡的に切除されることが多い。症例は69歳の女性。健診で胸部X線異常を指摘され,胸部CTを施行したところ,左下葉気管支内に腫瘍を認めた。気管支鏡で左下葉気管支入口部を閉塞する可動性良好な腫瘍を認めた。生検で平滑筋腫と診断され,当科紹介受診した。全身麻酔下に,硬性気管支鏡と軟性気管支鏡を併用し,高周波スネアで腫瘍を分割切除した。術後合併症なく,術後3日目に退院となった。病理診断は平滑筋腫であった。硬性気管支鏡と軟性気管支鏡併用下で切除した左下葉気管支を閉塞する平滑筋腫の1例を経験したため報告する。