日本気管食道科学会会報
Online ISSN : 1880-6848
Print ISSN : 0029-0645
ISSN-L : 0029-0645
症例
喀痰細胞診で扁平上皮癌を検出後,8年の経過で上咽頭扁平上皮癌と診断した1例
須鴨 菜花, 清水 顕, 岡本 伊作, 渡嘉敷 邦彦, 平澤 一浩, 三宅 恵太郎, 塚原 清彰
著者情報
ジャーナル 認証あり
電子付録

2025 年 76 巻 1 号 p. 12-17

詳細
抄録

喀痰細胞診は非侵襲的で簡便に施行でき,肺門部扁平上皮癌を早期に発見できるスクリーニング方法である。肺癌症例における喀痰細胞診の検出感度は約40%にすぎないが,ハイリスク喫煙者を対象とした肺門部肺癌の検出においては有用性が示されており,推奨されている。一方,喀痰細胞診は口腔・咽喉頭といった上気道からの剥離細胞が混入するため,頭頸部扁平上皮癌が発見されることもある。今回われわれは,喀痰細胞診で扁平上皮癌が検出されたものの肺病変がなく,8年の経過を経て上咽頭扁平上皮癌と診断した1例を経験したので報告する。

著者関連情報
© 2025 特定非営利活動法人 日本気管食道科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top