バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌
Online ISSN : 2424-2578
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ISSN-L : 1345-1537
距離型ファジィ推論法
王 碩玉土谷 武士水本 雅晴
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ジャーナル オープンアクセス

1999 年 1 巻 1 号 p. 61-78

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抄録
現在ファジィ制御やエキスパートシステムなどの分野ではよく使われている直接法のファジィ推論としてはMamdaniの推論法, 関数型推論法および簡略型推論法がある.直接推論法では, ルールの前件部と与えられた事実との共通集合の高さを, 前件部と事実がどの程度一致しているかを示す適合度としているが, 幾つかの欠点がある.これに対して, 本論文ではファジィ集合間の距離に基づいた距離型ファジィ推論法を提案する.本推論法は多重1段の直接法に属する.本推論法には次のような特徴がある.(1)後件部が凸なファジィ集合であれば, 推論結論も凸なファジィ集合になる.(2)分離規則を厳密に満たしている.(3)前件部がシングルトンである場合でも適切な結論が推論される.
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© 1999 Biomedical Fuzzy Systems Association
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