バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌
Online ISSN : 2424-2578
Print ISSN : 1345-1537
ISSN-L : 1345-1537
作業姿勢分析における関節角度に基づくファジィ推論を用いた姿勢自動分類手法
藤澤 一暁松原 行宏岩根 典之真嶋 由貴恵
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2008 年 10 巻 1 号 p. 126-129

詳細
抄録
作業負荷は作業者の姿勢によって大きく影響を受け,無理な姿勢は作業者の負担となる.これまで,作業負荷を軽減するために姿勢分析が行われてきた.しかし,現状の作業姿勢の分類は分析者の目視に依存しているため,正しく姿勢データを採取・分類することが難しい.そこで本研究では,作業中の作業者の関節角度に注目し,正確な姿勢分類が可能な手法を提案する.我々は,モーションデータから作業者の関節角度情報を取得し,関節角度に基づいたファジィ推論を用いて姿勢を分類する手法を開発した.ファジィ推論を用いて姿勢分類を行うことによって,複数の基本姿勢区分に重複して存在する,曖昧な姿勢の分類を可能とする.評価実験の結果,作業姿勢分析として十分な精度をもつことが分かった.
著者関連情報
© 2008 Biomedical Fuzzy Systems Association
前の記事 次の記事
feedback
Top