バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌
Online ISSN : 2424-2578
Print ISSN : 1345-1537
ISSN-L : 1345-1537
量子ニューロ計算とその回路網
松浦 弘幸中野 正博小井手 一晴山中 真根本 哲也伊藤 安海
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2008 年 10 巻 2 号 p. 143-147

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抄録
量子化法の1つに,ファインマンによる経路積分法である.我々は,伝播関数とガウス型形状のスリットを用いた粒子の確率振幅を計算した.この計算法を用いて,古典的な論理回路であるAND,OR,NOTの量子力学的な表現(q-AND,q-OR,q-NOT)を与えた.これによりスイッチは,スイッチ演算子として演算子化され,ハミルトニアンの一般的なポテンシャルの拡張としてハミルトニアンに取り込まれる.さらに,スイッチ演算子の表現は,クリスプ集合やファジー集合の演算とも異なり,排中律は満足するが,矛盾律は満たさないことが示された.
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© 2008 Biomedical Fuzzy Systems Association
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