バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌
Online ISSN : 2424-2578
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ISSN-L : 1345-1537
帰属確率とMin-Max法によるX線画像所見に基づいた小児股関節診断システム
有田 清三郎本田 貢三谷 茂東 義晴竹田 芳弘尾崎 敏文井上 龍也稲村 圭司金澤 右
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2010 年 12 巻 1 号 p. 1-8

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抄録
多項目入力に対する多項目出力を行う診断ロジックを,非線形多変量解析を用いて構築し,小児股関節X線画像の診断に応用した。小児股関節診断システムは,X線画像から得られる外側方移動率,上方移動率,OE角,α角を入力とし,股関節脱臼,臼蓋形成不全,正常の診断結果を出力と考え,帰属確率関数を導入し,2項目ごとの相乗効果とMin-Max判定により診断を行った。小児股関節のX線画像110症例を対象とし,このデータをシステム構築用と,システム検証用の2グループに分けた。システム構築用データで開発した診断システムに,検証用データを適用した結果,整形外科医師の確定診断と92.9%が一致した。小児股関節診断において,開発した診断システムの有用性が示唆された。
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© 2010 Biomedical Fuzzy Systems Association
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