バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌
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転倒による衝突試験用人体模型の複合的損傷の総合評価指数の提案と転倒保護防具の有効性
中野正博松浦弘幸玉川雅章行正 徹石川耕介山中 真
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2017 年 19 巻 2 号 p. 87-99

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抄録

転倒などで生じる複数の損傷が及ぼす深刻度を示すための総合評価指数を提案し,その指数を用いて転倒の保護防具の有効性を示す.転倒実験は,衝突試験用人体模型(人体ダミー)を用いて,日本自動車研究所(JARI)において行った.人体ダミーは,頭部,胸部,腰部に加速度センサが,首部には,力とモーメントの計測センサが設置されており,転倒時に計測された物理量のデータに基づいて分析を行う.これらの物理量のデータは連続量であり,これをもとに,連続量の身体各部の損傷の程度(AIS)を連続関数として定義し,それらを総合する評価指数としての生存確率Ps をより精密な指標として系統的に計算できるように拡張した.生存確率Ps を各種のヘルメットやジャケットなどの保護防具を着て転倒した場合で計算し,保護防具の有効性を示した.

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© 2017 Biomedical Fuzzy Systems Association
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