バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌
Online ISSN : 2424-2578
Print ISSN : 1345-1537
ISSN-L : 1345-1537
強化学習に基づくファジィLMedS アルゴリズムのサンプリング行動戦略
渡邊 俊彦
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 23 巻 1 号 p. 45-51

詳細
抄録
コンピュータビジョンではカメラやプロジェクタなどの光学機器の特性によるノイズを避けてモデリングする必要がある.コンピュータビジョンシステムの性能を改善するためにはロバストなモデリング技術の開発が不可欠である.RANSAC や LMedS アルゴリズムはこの課題に対して広く適用されてきた.しかし,実際の問題では,その性能は含まれる外れ値ノイズの割合が増えると劣化し,計算時間も増大する傾向がある.ロバスト推定の有望な技術として,筆者らは強化学習の概念に基づくファジィ LMedS 法を提案した.本研究では,人工生成データに対するファジィモデリングとカメラホモグラフィーの推定実験を通して,強化学習の重要な要素である行動選択戦略を調査する.実験結果から提案したε-ルーレット戦略によれば計算時間,モデルの最適性,モデリングのロバスト性において有望であることがわかった.
著者関連情報
© 2021 Biomedical Fuzzy Systems Association
前の記事 次の記事
feedback
Top