2003 年 5 巻 1 号 p. 9-16
生活習慣病の健康診断はごく一般的に行われており,検査項目は大よそ確立されている。健康診断の目的は生活習慣の早期予知とその改善にある。従来の健康診断では,検査項目の値が正常であったか,どの程度異常であったかを報告するだけであった。われわれは,自己組織化マップ(SOM : Self-Organizing Maps)を用いて生活習慣病の新しい分類と評価を試みた。2次元あるいは球面マップ上に生活習慣と病態を加味した健康評価領域をクラスタ化でき,かつ,異なる施設データにも応用できることが示唆された。