日本釀造協會雜誌
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醤油の化學及其應用 (第二報)
深井 冬史
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1927 年 22 巻 7 号 p. 11-20

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抄録
一、醤油より分離したる純「ソヤメラ縞ン」酸色素の苛性曹達溶液を基本もし之も色相全く同一なる標準液を配合調製し之を色素標準液もなし以て醤油の濃慶を比色的に測定する方法を案出したり
二.蒸溜水一〇〇竓中「ゾイレグルブ、ヂー、エキストラ」〇・二瓦、エヒトブラウン、ヂー、〇・一瓦及水溶性「ニグロシン」〇・〇二瓦を溶存するを標準原液もなし (該液は「ンヤメラニン」酸のニ%液に相當す) 之よ参濃度を異にする數百種の色素標準液を作製し「メラニン」定量表に依りて直ちに該液の「メラニン」百分拳を知り得るが如くす三、該標準液は時間の経過に依うて變色槌色沈澱等を起さす常に一定の色度を保持す
四、該定量法は醤油、溜醤油のみならす清酒.麥酒等の色素定量に應用するを得べし
五、該定量法は釀造試験並に學術研究に於る總ての「メラニン」性色素研究に推奨するを得べし終りに望み黒野先生の御懇篤なる御指導に深謝す
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