日本釀造協會雜誌
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醤油釀造原料としての菜種粕及玉蜀黍脱脂胚芽の二、三の實驗
松本 憲次澁谷 弘義福井 桂吾
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1948 年 43 巻 1-2 号 p. 15-18

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抄録

一、菜種粕中の含窒素分布状態を調べた結果水溶性窒素物が割合に多えが不溶残渣が四六・六五%もある。
二、菜種粕の製麹には五四號菌が適當の様である。
三、菜種粕と玉蜀黍脱脂胚芽の等量配合の小仕込試驗の方が成績がよい様である。
四、玉蜀黍脱脂胚芽の蒸熟處理は無壓より加壓の方がよく加壓は八對度一時無壓なれば三時間位は必要である。
五、生揚醤油酵素による玉蜀黍脱脂胚芽の蒸熟せるものにより分解せられる率は無壓三時間加壓は八對度一時間處理のものがよい様である。
六、菜種粕と甘藷の共存の場合窒素分解かは四對六位が高率を示した、甘藷が多くなる程低くなる。

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