日本釀造協會雜誌
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蒸溜酒に関する研究 (第1報)
一般成分と機器による測定値について (その1)
柳田 藤治富川 文夫一ノ瀬 芳晴住江 金之
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1964 年 59 巻 8 号 p. 716-721

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抄録

新式焼酎, 旧式焼酎, 泡盛の一般分折と機器による測定値について検討を加えた。
(1) 一般分析では新式焼酎は含成分が非常に少なく, フーゼル油, フルフロールは不検出であった。旧式焼酎ではバラッキが多かった。
(2) 分光分析では新式焼酎は吸光度1/10で特有のピークを示さなかった。旧式焼酎では275mμ, 260mμに特有のピークを示し, モデル実験の結果それぞれフルフロール, フーゼル油の影響であることを解明した。
(3) 緩衡能は新式焼酎ではアルカリ側に強く, 酸性側に弱いが旧式焼酎の場合は逆であった。
(4) 比電導度は新式焼酎では31~74, 旧式焼酎では20~100と巾が広かった。又ブレンド等は使用する水による影響が大きいことを確認した。
(5) 醸化還元電位のγHは新式焼酎16.5~26。7, 旧式焼酎21.0~22.0, 泡盛17.0~24.0であった。

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