抄録
1. 清酒の粘度は一定温度下ではアルコール度数と日本酒度の関数と考えられ粘度/アルコール度数対日本酒度をプロットすると直線関係が得られた。
2. 清酒の粘度温度との間には1℃ から43℃ の間ではAndradeの式が成立し, logη 対1/Tが直線関係を示す。
3. 上記のグラフを利用して求めた粘度と実測値とは測定誤差の範囲でよく一致した。
清酒醸造工程において, もろみの圧搾をはじめ濾過, オリ引き, ポンプ輸送, 火入れなど熱交換等の計算をする場合, 粘度の値が必要であるが, 清酒の粘度のまとまった実測値はなく, 化学成分からの推算法も見当らない。
著者等は実用的な見地から清酒の粘度をアルコール度数と日本酒度から求める方法を検討した結果, 簡便な方法を得た。